
”あのおじいさん、お父さんが子供の頃からおる”
と、突然話を変える父。
”え??”
”ということは、あの人は子供なんよの”と父。
銀天街で生まれ育った父が子供の頃からあるアサヒ。
その頃からいたお店のおじいさんとそっくりなお店の人がいるってことは
その人はおじいさんの子供なんだろうって推測。
何十年も同じ店構えの畳席は微妙に斜めにかしいでいて
テーブルにおいた鍋が スーっとテーブルをすべっていく。
”あれ?あんたの方に鍋が下っていくね〜”
”ナン言よるんよ〜 ね〜ちゃん!!それは私の体重が重たいってこと???”
と、笑いながら蓋を開ける。
昔から変わらぬ甘い鍋焼きうどんを食べに
久しぶりに両親と妹とで外出した。
あったかくて美味しい鍋焼きうどんで
青白かった父の顔色がピンク色になった。
一瞬子供の頃に戻った気がして、いい時間だった。。。。。
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